もしも、私の存在が許されていたのだとすれば。


 私は幸せになっても良いのでしょうか?




 神様なんていないこの世界は、こんなにも醜い。


 けれど切ないほど美しかったあの星空を、私はきっと命が途切れる瞬間まで忘れないだろう。





 どうか。


 もう二度と、手を放さないということを誓って下さい。

 厚かましい願望だと人は罵るでしょうが、信じて、いいのでしょう?


 初めて人の体温が優しさを私に残してくれた。

 笑顔で受け入れられたとき心底泣きたくなった。



 守ってくれた貴方達を、私は守りたい。



 だから私は還るだろう。


 あの無限の星海へ。

 闇ばかり広がる孤独な場所へ。



 全ての始まりの、場所へ――。



 貴方達はきっと泣くだろうけれど。

 取り戻した大切な居場所を失いたくないのです。



 ――いつか必ず私は旅立つ。





 未来を紡ぐために、あのソラへと。





「ソラへ」 01:Monologue(2005/02/27)

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