05 錆びた歯車が動く時
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一進一退を繰り返していた両軍の膠着は、徐々に豊臣の優勢となり、この時ようやく信長の本拠地である安土城まで追い詰めていた。
本隊の豊臣恩顧である兵力は温存しているというものの、最前線で戦う半強制的に集められた兵達は真っ向から魔王の攻撃を受けて半数以上が失われていた。それでも彼らが挫けずにいられたのは、自分達よりもさらに前へと出て自ら戦いながら鼓舞し続ける幸村がいるからだ。
積極的に指揮を執る若武者に呼応し、将を打ち取られてもまとまりを失わずに前進を続ける。幸村の機転と独断による策に従っているためか、寄せ集めも同然であった彼らが今のところ最も武功を上げているのは明白だった。無論、被害も一番多いから当然であるのだが。
磨けば光る原石であるのだと半兵衛は噂を聞いていた時から感じていたが、実際に自分の軍でそれを味わうとより一層分かる。
稀代の名将であった信玄の弟子ともなれば、その戦い方はまさしく甲斐の虎が刻んだ風林火山の心そのもの。最も近くで見てきた幸村には自然と身についていたのだろう。
豊臣軍に入ってからは周りに無関心で自分から歩み寄ろうともしない幸村だが、合戦場では兵士達を無駄に死なせないための立ち回りをしている。
彼とて恨むべきは半兵衛本人であり、秀吉や彼に従う大勢の兵士達には何の因縁もないことくらい認識しているのだろう。いや、半兵衛を恨みがましくは思っているのは正しいが本気で憎んでいるわけではないのかもしれない。
でなければ平素のように振舞いながらああやって普通に話せるわけがない。
幸村に向けられた凄まじいまでの殺気の恐ろしさを、半兵衛は実際に体験しているのだ。彼が本気で自分へと牙を剥く時を虎視眈々と狙っているとすれば、自分以上の狸だろう。演技ができる男だとは思えない。
甘い人間だとは思わないが、ただ一つの事を守ろうと決めた人間にしてはまだまだ幸村は青かった。それが愚かだと嘲笑いたくもなったが、犠牲を厭わず夢に向かって歩く決意をした秀吉もそして自分も、幸村を非難する権利なぞ何処にもないだろう。
どんなに冷徹に振舞おうとも、結局のところ自分達は寂しさを拭いきれないちっぽけな人間なのだから。
――つまらぬ感傷は止めよう。
半兵衛は伏せていた瞼を持ち上げて、高台から一時的に静まった戦場を見下ろしていた。
「随分と減ったものだね……」
織田と銃撃戦を繰り広げた後の戦場には、双方の兵士の屍が累々と積み上げられていた。当時最強と言われていた武田の騎馬軍を一網打尽にしたというのも頷けるだろう。
これに対して半兵衛は大筒を持ってきていた。
突進する敵の陣へと的確に当てるには、鉄砲を横一列で並べて撃つのが効果的であるのは長篠で証明されている。それが織田特有の三段構えであるのならば余計に。
遠目に見える城では今頃、幸村と軍を連れた秀吉が突入している頃合いか。
軍師として本陣で待つことを選んだ半兵衛は、目を細めてじっと朗報を待ち望む。
ここまでの戦の流れの中で半兵衛の描いていた思惑の半分は当たり、半分は外れていた。
幸村を引き入れたことで兵士達の士気は上がり、本人の戦力も相成って織田を徐々に追い詰め始めていた。しかし兵力は彼がいても対して増えることはなく、予定していた圧倒的な数での淘汰は難しかったのだ。
そのため予想以上に日数が掛ってしまい、軍全体に疲労の色が濃かった。今日で決着を付けられないのならば、一度出直すことも視野に入れなければならないだろう。
悪いことに上方で激しくぶつかり合っている間に、静観していたはずの東国のきな臭さが垣間見え、力で押さえつけていた西国もまた不穏な動きがあるとの報告が豊臣の陣へもたらされていた。
寝ずに策を練りながら、連日激戦を繰り広げている中でそうした心労を重ねるような方々の報告を聞き、とうとう半兵衛は一度陣中で倒れてしまっていた。
周りには竹中軍の近臣達しかいなかったため秀吉にも幸村にもそれは伝わらずに終わったが、誰が見ても半兵衛の体調は悪化の一途を辿っているのが明白だった。
しかし寝込んでいるわけにもいかず、令を布いて漏れる事を防いだ半兵衛は陣頭に立ち続けている。
事情を知る者は密かに孤独である彼を思いひっそりと嘆いたが、半兵衛自身は決して一人だけの戦いをしているとは思ってなかった。
この何とも言えない焦燥感を相手と共有しているのだと言えば、幸村は自分を冷笑するか、もしくは馬鹿らしい茶番に彼を付き合わせたことに激昂するか。
――或いは、憐れむのだろうか。自分と同じだと同情しながら。
いつからか粉雪が降りだしていた。妙に寒く感じるのはそのせいだろう。ふと笑った半兵衛は、安土城から目を逸らして空を眺めた。
仮面の奥の眼差しは皮肉なことに、元就へと想いを馳せる幸村の瞳と同じような色を灯しているのだった。
「竹中様、急報にございます!」
「今度は何かな。朗報だと嬉しいのだけどね」
慌てた様子で陣内へと転がり込んできた伝令兵に、半兵衛は苦笑して振り返る。この様子だと吉報ではないだろう。まだ若い兵士は蒼褪めて身を震わせていた。
「徳川十万の兵がこの地へ向かって怒涛の勢いで迫っております!」
瞠目した半兵衛の笑みが凍った。
東国と睨み合っていた徳川は織田と一応は同盟国だ。しかし複雑な因果関係もあり、まだまだ若輩である家康は簡単に動けない。半兵衛は一度豊臣に降るよう申し入れたこともあったが、色好い返事は貰ったためしはなかった。
だが織田と開戦した時も動かなかった。注意を払っていたがその後も動きが見られず、このまま静観を決めるだろうと予測していたのだが。
「この僕が見誤るなんてね……」
織田を落とす直前でこの一報だ。家康の重い腰が上がったのは、こちらの動きを正確に把握している者がいたからだろう。
それに気付けなかったのは軍師たる自分の落ち度だ。
己が泰平を作ると野望を滾らせている家康は、織田への助力という名目の出陣で、織田を討って疲弊した豊臣をそのまま潰す気なのだろう。両方が一度に倒れてしまえば中央の政権はそのまま徳川が握れる可能性が高く、一気に天下は近付く。
戦局を見極め過ぎて結局は動けないままだと高を括っていたのは間違いだったのだろうか。
豊臣の精鋭とはいえ、こうも大きな合戦の後ですぐさま襲われてしまえば一溜まりもない。折角ここまでの形になった軍を易々と崩されるなど、時間がさらに磨り減っていくばかりだ。
更に、万が一秀吉の命が失われる様な事があれば自分の全てが終わってしまうも同然だ。
ようやくここまで辿り着いたというのに。自身の抱く弱さをどうにか見ないふりを続けて、夢への一歩を踏み出したばかりなのに――。
絶望の光景を脳裏に浮かべた半兵衛は、全身の血の気がぞっと退いていく音を聞いたような気がした。
「――っごほごほ、ごほっ!」
落ち着いていたはずの心拍数が跳ね上がり、青白い顔を一層青くした半兵衛は身を折って激しく咳き込んだ。
その場にいた者も一斉に蒼褪め、悲鳴じみた声が半兵衛の元へと駆けよって来た。
しかし、それを気にしている余裕も半兵衛にはない。激しい嘔吐感と止まらぬ咳に目の前が霞んだ。塊が喉奥から溢れ出し呼吸が儘ならない。ふら付いた身体を支えようと膝を付いたが、平衡感覚さえも見失いそうだった。
失いたくない。死にたくない。
どんなに虚勢を張っても、本当は、怖くて堪らない――。
泣き出しそうに歪んだその顔は、仮面に隠されて誰にも届かない。滲みそうになる涙をそれでも必死に堪えながら、半兵衛は発作が通り過ぎていくことをただひたすら願った。
何処か遠くで勝鬨のざわめきが聞こえたような気がしたが、今の自分には何だかとても遠い別世界の音楽を聴いている気分だった。
一騎討ちを制した覇王の悠然たる後姿を、少し後ろで幸村は見ていた。
無論自分で信長の首を取ろうとこの城への一番駆けをしたのだが、秀吉自身が勝たなければ豊臣の戦いとしての意味が無くなってしまうのだろうと思い、追いついてきた彼に尋ねたのだ。
何のために、この先へ行くのだと。
「託されたものがある。故に、我は先へと向かわねばならん」
「……それは誰かのためにあるものなのでござるか」
秀吉と二人だけで話すのは初めてだった。殺伐とした戦場の最中でこのような問当をしようなどと狂気の沙汰であるが、不思議と秀吉は真っ直ぐと言葉を返してきた。
大きな体躯を階段の上から見下ろすのは不敬であろうが、幸村は彼に仕えているわけではない。秀吉もその辺りは分かっているから、余計な事は言わなかった。
「友のため、とは言わん。我が望んだ、我の歩む道だ」
一瞬だけ哀しげな色を灯した秀吉だったが、すぐさま威圧感のある鋭い眼差しが幸村を見据えた。
揺らがぬ光を湛えた双眸は、何処も似ているところがないというのに誰かと重なるような気がして幸村はひっそりと口の端を上げた。
自分自身で決めた決着の場を邪魔することなど、もう今の己にはできないと幸村は知っていた。
このまま秀吉が信長を討っても、或いはその逆でも、武田の天下を望むのであれば正しい判断とは言えないだろう。しかし幸村は、自分の中の真実を揺らがせるつもりはなかった。
視界の端で、白い布がふわりとたなびくのが目に入る。
我儘にも似た道を行くために戦っているのは、秀吉だけではないのだ。
「某が魔王の首を頂くと申せば、如何なさいます?」
眉を下げて笑った幸村を一瞥した秀吉は、黙って階段を上がり始める。
幸村は動かず、彼の背を視線だけで追っていく。数段ほど上がった後で一度だけ立ち止まった秀吉は、振り向かずにそっと重い口を開いた。
「好きにするがよい。それもまた貴様の道。だが、我が道を塞ぐ者に容赦はせぬぞ」
そう言い残すと大きな体躯をゆっくりと進ませながら闇の奥へと秀吉は消えて行った。一人長い階段の途中に残された幸村はふっと息を付き、そのまま槍を立てて腰を下ろしてしまう。
騒がしい階下では小競り合いが続いているのだろうが、天守への一本道であるこの階段を通る者は誰一人いない。生ある者は幸村だけで、後は物言わぬ屍ばかりだった。
それから幾許かも経たぬうちに、大きな銃声が天井に反響した。
勝負が決したのだ。
じっと槍を抱いたまま座り込んでいた幸村は。瞼を開き階段の最上部を見つめる。降りてくるのが信長ならば、この刃で斬りかかろう。しかし秀吉であれば何も言うことはなかった。
そして今、幸村は無言のまま降りて来た秀吉の背を眺めている。彼が朗々と制圧の証を掲げ、豊臣軍が一斉に歓喜の声を上げた。歓声の中で次々に降って捕虜となっていく織田の兵を複雑そうに見ていた幸村は、一人その輪から遠のいた。
これで半兵衛との契約は果たした。仇討ちは成せなかったが――しかし武田は、信玄は生きている。故に惜しむことは何も無い。
残すは約束を守ってもらうことだけだ。従軍中は決して手出ししないと言ったが、自分の働きを持ってしてこれ以上の元就への干渉は一切止めてもらわなくてはならない。
狡猾な半兵衛が素直に応とは答えないだろうが、すぐさまでも元就を武田へと連れて行く覚悟は当にできている。
毛利へ帰れない彼を、あのまま半兵衛の檻の中に入れておくわけにいかない。何より、これ以上元就と離れていなければならない事が幸村にとって酷く堪えた。
――ずっと嫌な予感が消えないのだ。
咳き込む元就の背中がちらつき、幸村は泣き出しそうなほど暗い曇天を睨むように見上げた。
「本陣から伝令にございます、秀吉様!」
転がり込んできた急報を聞き付けて、祭のように盛り上がっていたその場は一気に静まり返る。
幸村はそんな彼らを尻目に馬に飛び乗ると、半兵衛が待っているだろう本陣へといち早く駆け抜けていった。
「豊臣は織田に勝利した。某はもうこの辺りで手を引かせて頂く」
心なしか青い顔をしている半兵衛は近臣に支えられ、床机の上で項垂れながら幸村を迎えた。
先程耳に入った伝令を聞かなかったふりをして、幸村は自分の解放を要求した。そのまま逃げずに帰ってきたところが愚直な彼らしいと言えばらしいが、その甘さは今の状況にとって苦肉ではあるがありがたかった。
「徳川が迫っているのは聞いているね」
幸村は答えない。
この先、半兵衛の口から発せられるであろう最後の命令は容易に想像できたが、まだ豊臣に従っている状態の幸村には拒否権など一切無い。
先程の伝令で聞いた言葉が蘇るが、唇を噛み締めるだけだった。
「最後のお願いだよ。これが終わったら君は何処となりへ行ってしまえばよいさ。死を恐れないというのならば、愛しい彼の元にでも僕は一向に構わないけれどね」
願いだと言いながらもその命令に見えない強制力が働いていると分かったのは、それを言った者と言われた者の二人だけ。元就を引き合いに出されてしまえば幸村には断ることができない。
だが幸村は目を細めるだけで、以前のような怒りは込み上げなかった。不思議と、同情心にも良く似た感覚が湧き上がる。
神経を逆撫でようとする半兵衛の嘲笑も、顔色の悪さから迫力は少しも感じられないからだろう。必死で取り繕う彼は、まるで何処かで見た誰かと重なってしまうのは気のせいか。
少しだけ咳き込んだ半兵衛の丸まった身体は、やけに小さく見えた。
そんな感傷を払い除けるように俯き、幸村は次に来る言葉を身構えるように瞼をきつく閉じるのだった。
「形勢を立て直すため僕らは一度退く。君には殿に立ってもらうよ」
微笑んだ半兵衛の意図を汲み取ってしまい、幸村はぐっと槍の柄を深く握り締める。
それは暗に、幸村に死ねと言っているのだ。
いくら彼が一騎当千の力を持つ武将であれど、疲弊した状態のままたった一人で徳川軍と相対するなどとは無謀にも程がある。だが殿として時間稼ぎができないわけではない。
幸村がどれだけ生に渇望しているのか、彼の首元に六文銭が掛かっていないことに気付いている半兵衛は重々承知していた。死に物狂いで幸村は生きようとするだろう。その抵抗力があれば全てを薙ぎ倒すことは無理でも、徳川軍との接触までの時間が大きく空く。最悪の全滅だけは防げるだろう。
軍師としては的確だ。けれど半兵衛がそれを幸村に命じるのには、もっと違った意味が込められている。
「邪魔な某をこの際に葬ろうという魂胆か。小癪な言い回しなど無用だ、竹中半兵衛」
「おっと本音が出たね、真田幸村? 君がどう思おうが勝手だけど、拒否するなら彼がどうなるかは分かっているだろう」
無言で一睨みした幸村は、踵を返して本陣から出て行った。
それを笑いながら見送っていた半兵衛だったが、彼の姿が見えなくなると気力が尽きたのか崩れるように部下へと身体を預けた。すぐさま付き添いの兵が半兵衛を奥の天幕へと連れて行く。
死地に立たずとも、命が焼け焦げていく音を聞かなくて済む幸村は幸せだろうかと、朦朧とする意識の中で半兵衛はぼんやりと考えていた。
これは長篠の再現だろうかと幸村は思う。
あの時は、兄がこの光景を見ていたのだ。元来幸村よりも幾分か大人しく物静かな性質である信幸は、どんな気持ちで影武者として名乗りを上げたのだろう。
終わってしまった事象についてあれこれ想像しても、結局信幸本人はいないのだ。佐助は、彼を見つけ出せただろうか。
徐々に近付く多くの騎兵の影にじっと身構える。後方に感じていた豊臣軍は幸村には感知できぬほどの距離まで遠のいたようだ。向こうもそれを察知しているのか、足並みが少しばかり焦っている。
殿といえども幸村には退路など無い。迎えてくれる軍も最早何処にもなく、目の前には敵の大軍が押し寄せているばかり。
元就の側へと戻ろうとも、武田へ帰ろうにも、幸村は生きるためにひたすら前を向くことしか叶わないのだ。
徳川に突破される事態となっても、一向に構わない。不利に陥るのは縁切れた豊臣なのだ。だが押し寄せる波の中に残された幸村が、そんな状況の中で生き残れる可能性など万が一にも満たないだろう。
分かっているからこそ半兵衛は幸村に命じ、訪れるだろう絶対的な結果を反発するべく幸村は本気で徳川を相手にするつもりだった。
逃げることは叶わない。ならば、ひたすら前進あるのみ。
押し寄せる徳川を突っ切ってしまえば、大軍のためにすぐ転進できない。そのまま豊臣を追うべく、幸村を放置して先へ進んでしまうだろう。
包囲網を突破したのならば後はただ走り抜けるだけだ。
幸村がそこから何処へ行こうが、止める者は誰もいない。
「どうしてでしょうか、お館様。こんなに怖くて堪らないというのに、幸村は武者震いが止まりませぬ」
砂煙の向こう側から聞こえる凄まじい隊列の足音に、皮肉気に唇が歪んだ。戦の臭いに毒されているのには自覚がある。織田との戦いとて、否応なしの参戦であったが内心で楽しんでいる自分がいたことに幸村は居た堪れなさを感じていた。
以前であれば何も思わなかったはずだ。戦いに高揚感を覚えるのは武士として当然だったし、刃を交えることで理解できるものがあった。何より、自分が手柄を立てることで誰も彼もが喜んでくれていた。
だから、死ぬことなんて少しも怖くなかった。
――それはきっと、自分が死ぬという事が何なのかを真の意味で分かっていなかったからだ。
愚かであった己を思い返しながら幸村は、震える指先をもう片方の手で包み込み、一度だけ強く目を閉じる。
でも今は、どれほど醜くとも生にしがみついていたい。自分と同じ世界の中で生きていてくれる大切な人と、共に刻む未来をまだ終わらせたくは無いから――。
再び開かれた幸村の眼差しには、鋭い眼光が宿っていた。
激戦続きで弛みかけていた白い鉢巻を思い切り結わえ直すと、彼は右手に槍を掴み荒地に仁王立ちした。
一陣の風が吹き抜ける。
十万にも上る軍の全容が現れても、幸村は怯むことなく声を張らせた。
「我が名は真田源二郎幸村! 正々堂々お相手仕ろうぞ!!」
それが死闘の始まりの合図でもあった。
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(2009/04/28)
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